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「女の子にもプログラミング?」性別の思い込みを外すスクール選び【現役エンジニアの父親が解説】

「女の子にもプログラミング?」性別の思い込みを外すスクール選び【現役エンジニアの父親が解説】

はじめに

「プログラミングって、男の子の習い事じゃないの?」

娘さんの習い事としてプログラミングが頭をよぎったとき、こんな声が、まわりから、あるいは自分自身の中から聞こえてきたことはないでしょうか。体験会の写真を見ると男の子ばかり。ロボットやゲームのイメージが強くて、「うちの子には合わないかも」と、調べる前に候補から外してしまう。実は、これがいちばんもったいないパターンです。

私はWeb・バックエンドを中心に約20年働いている現役エンジニアで、子を持つ父親です。職場では優秀な女性エンジニアと何人も一緒に働いてきましたし、彼女たちの多くが口をそろえて言うのは「始めるきっかけが遅かった。もっと早く出会いたかった」ということでした。

この記事では、「プログラミングは男の子のもの」というイメージがどこから来ているのかをデータで確認したうえで、女の子(に限らず、ロボットやゲームのイメージにピンとこない子)が入りやすい学び方の例と、スクール選びで見るべきポイントを解説します。結論を先に言うと、プログラミングの向き不向きに性別は関係ありません。偏っているのは「適性」ではなく「きっかけ」です。

「男の子の習い事」というイメージはどこから来るのか

まず、イメージの正体を数字で見てみましょう。

教室の女子率は2割前後 — でもそれは「向き不向き」の証拠ではない

プログラミング教育ポータル「コエテコ byGMO」の調査機関・コエテコ総研byGMOが2022年3月の体験申込データを分析したところ、申込者のうち女の子は18.2%、男の子は81.8%と、4倍以上の開きがありました(出典: GMOメディア「コエテコ総研byGMO」調査、2022年発表)。また、オリコン顧客満足度調査の2024年「子どもプログラミング教室」利用実態データでも、通っている(いた)子どもの性別は男の子75.9%、女の子24.1%です(出典: オリコン顧客満足度調査、2024年発表)。

たしかに現状、教室の女子率はおおむね2割前後。「男の子ばかり」という印象は事実に基づいています。

ただし、ここで立ち止まって考えたいのは、この数字は「女の子がプログラミングに向いていない」ことを示すデータではないという点です。習い事の体験に申し込むのは、ほとんどの場合、子ども本人ではなく親です。つまりこの偏りが映しているのは、子どもの適性の差ではなく、「男の子ならプログラミング、女の子なら別の習い事」という、私たち大人の側の連想の偏りです。

学校では、男女関係なく全員が学んでいる

一方、学校教育に目を向けると、景色はまったく違います。2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化され、高校では「情報I」が必履修科目になり、2025年1月からは大学入学共通テストにも「情報」が導入されました。当然ながら、これらはすべて男女の区別なく、全員が学び、全員が受験で向き合うものです。制度の詳しい変化は子供のプログラミング教育の現状にまとめています。

「学校では全員が学ぶのに、習い事になると急に男の子のものになる」——この非対称さこそ、思い込みの正体だと私は考えています。

大人の世界の偏りが、子どもの世界に引き継がれている

もうひとつ、背景として知っておきたいデータがあります。ヒューマンリソシアが2025年3月に発表した調査によると、日本のITエンジニアに占める女性比率は18.8%で、OECD平均の20.6%を下回っています。さらに、IT分野の卒業者に占める女性比率は9.8%で、データのあるOECD加盟国の中で最下位でした(出典: ヒューマンリソシア「ITエンジニアに関する調査」、2025年3月発表)。

身近にITで働く女性が少ない、教室に行っても女の子が少ない、だから「自分(うちの子)向きではない」と感じてしまう。そしてまた女子率が上がらない——という循環が起きているわけです。逆に言えば、この循環は「きっかけ」さえあれば断ち切れます。実際、同調査でも日本の女性エンジニア比率は少しずつですが上昇傾向にあります。

エンジニアとしての実感も添えておくと、プログラミングの仕事で日々使うのは、論理的に考える力、根気よく原因を探す力、使う人の気持ちを想像する力です。このどれひとつとして、性別で決まるものはありません。

入り口はひとりずつ違う — 「ロボットとゲーム」以外の学び方

「女の子にはこういう学び方が向いている」と言うつもりはありません。工作やロボットに夢中になる女の子も、物語づくりが大好きな男の子も、当たり前にいます。大事なのは性別ではなく、その子自身の「好き」がどこにあるかです。

ただ、スクールの広告やイメージが「ロボット」「ゲーム」に寄りがちなせいで、それ以外の入り口が親に見えにくいのは事実です。ここでは、絵を描くこと・物語をつくること・デザインすることが好きな子に合いやすい学び方を紹介します。

描いたキャラクターを動かす — Scratchはお絵かきとの相性が抜群

子ども向けプログラミングの定番であるScratch(スクラッチ)には、実はペイントエディタが内蔵されていて、自分で描いたキャラクターをそのままプログラムで動かせます。自分の描いた猫が歩き出す、描いたお花が音楽に合わせて色を変える——お絵かきが好きな子にとって、これは「絵に命が吹き込まれる」体験です。

ロボット教材のような追加費用もかからず、無料で始められるのも親としてはありがたいところです。多くのスクールがScratchを入門教材にしているので、体験会で「自分で描いた絵を動かせますか?」と聞いてみると、その教室の柔軟さも見えてきます。

アートとして楽しむ — Scratchアート・Viscuit

プログラミングで幾何学模様やアニメーション作品を描く「Scratchアート」と呼ばれる楽しみ方や、「コンピュータは粘土だ」という思想でつくられたビジュアル言語Viscuit(ビスケット)のように、つくること・表現することを主役にした学び方もあります。ゲームで敵を倒すことには興味がなくても、きれいなもの・かわいいものを自分の手でつくることには夢中になる——そんな子には、こちらの入り口のほうがしっくりきます。

物語をつくる・ゲームを「つくる側」になる

ゲーム制作コースと聞くと対戦ゲームを想像しがちですが、実際に子どもたちがつくるのは、クイズ、迷路、着せ替え、育成ゲーム、インタラクティブな絵本など実にさまざまです。登場人物を考え、セリフを書き、展開を組み立てる——物語づくりが好きな子にとって、プログラミングは「動く絵本」「動くマンガ」をつくる道具になります。

デザイン・Webづくりへ広がる道もある

学年が上がってくると、Webサイトづくりやデザインツールを扱うコースを選べるスクールもあります。「かわいいものを自分でデザインして、世界に公開できる」という体験は、将来のWebデザイナーやフロントエンドエンジニアといった仕事にも自然につながる入り口です。学び方のタイプ全体を整理したタイプ別のスクールの選び方もあわせて参考にしてください。

繰り返しになりますが、これらは「女の子向け」ではなく「創作寄りの入り口」です。ロボットの体験会で目を輝かせたなら、迷わずロボット教室を選んでください。決めるのはあくまで本人の反応です。

女の子が通いやすいスクールの傾向とチェックポイント

学び方の入り口が決まったら、次は教室選びです。基本の選び方は失敗しないスクール選びのポイントで解説したカリキュラム・講師・雰囲気・費用の4点と変わりませんが、女子率2割前後という現状を踏まえると、追加で見ておきたいポイントがあります。

体験会で「本人が居心地よく過ごせているか」を見る

いちばん確実なのは、無料体験に行って本人の様子を見ることです。周りが男の子ばかりでも気にせず没頭する子もいれば、同性の仲間がいたほうが安心して力を発揮できる子もいます。これも性別ではなく、その子の性格次第です。教室の女子率が気になる場合は、体験時に「女の子はどれくらい通っていますか」「クラス分けはどうなっていますか」と率直に聞いて構いません。誠実なスクールなら正直に答えてくれます。

女性の講師・メンターがいるか

必須条件ではありませんが、女性の講師やメンターがいる教室は、子どもにとって「プログラミングをする女性」という身近なロールモデルに出会える場になります。前述のとおり、日本ではIT分野の女性ロールモデルが構造的に少ないからこそ、教室でその出会いを補える価値は小さくありません。

作品発表の場・女子向けイベントの有無

つくった作品を発表する場(発表会、コンテスト、オンラインでの公開)があるスクールは、創作寄りの子のモチベーションが続きやすい傾向があります。また業界側でも男女差は課題と認識されていて、たとえばコエテコ byGMOはガールズプログラミングフェス「KIKKAKE」といった女子向けイベントを開催しています。こうしたイベントに親子で参加してみるのも、教室探しの前の「きっかけづくり」としておすすめです。

オンラインという選択肢も相性がいい

「男の子ばかりの教室に飛び込むのは本人が気後れしてしまう」という場合、自宅から受講できるオンラインスクールは有力な選択肢です。周囲の目を気にせず自分のペースで進められ、講師と1対1のスタイルなら質問もしやすくなります。どんなスクールがあるかは主要スクールの紹介を、タイプ同士の詳しい比較はスクール比較の記事をご覧ください。教室という場そのものの雰囲気や設備の見方はスクールの概要と特徴選び方の総まとめにまとめています。

親ができるのは「選択肢を狭めないこと」

最後に、スクール選び以前の話として、親の関わり方で意識したいことを3つ挙げます。

1. 「女の子だから」「女の子なのに」を言わない。 「女の子なのにすごいね」という褒め言葉さえ、「本来は男の子のもの」というメッセージを裏側に含んでしまいます。褒めるなら作品そのものを褒める。「この動き、どうやってつくったの?」のほうが、子どもはずっと嬉しいものです。

2. 本人の「好き」を起点にする。 お絵かきが好きなら絵が動く体験から、物語が好きならゲームづくりから、工作が好きならロボットから。プログラミングは目的ではなく、その子の「好き」を増幅する道具です。そもそもなぜ学ぶ価値があるのかは、AI時代に子供がプログラミングを学ぶ意味で詳しく書いています。

3. 合わなければやめていい、と親が構えておく。 「せっかく女の子で始めたのに」と特別扱いすると、続けることが子どもの重荷になります。他の習い事と同じように、合えば続ける、合わなければ次を探す。その気軽さが、結局いちばん長続きします。

まとめ

  • 教室の女子率は2割前後(コエテコ総研2022年調査で18.2%、オリコン2024年調査で24.1%)という偏りは事実だが、それは適性の差ではなくきっかけの偏り
  • 学校では男女関係なく全員がプログラミングを学び、入試でも向き合う時代になっている
  • 「ロボットとゲーム」だけが入り口ではない。描いたキャラを動かす、アートをつくる、物語をつくるなど創作寄りの学び方もある
  • スクール選びは基本の4ポイントに加えて、体験会での本人の居心地・女性講師の有無・発表の場・オンラインという選択肢をチェック
  • 親の役割は、性別で選択肢を狭めず、本人の「好き」と反応を起点にすること

「女の子にもプログラミング?」という問いへの答えは、シンプルに「その子が興味を持ったなら、性別を理由にためらう必要はまったくない」です。まずは肩の力を抜いて、タイプの違う体験会にいくつか足を運んでみてください。どのタイプから見るか迷ったら、タイプ別の選び方ガイドからどうぞ。

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はじめに — 「どれか1つに決めなきゃ」と思っていませんか

子供のプログラミングスクールを探し始めると、多くの親御さんが「候補を比較して、1つに絞り込んで、そこに通わせ続ける」という前提で考えます。比較サイトもランキング記事も、基本的に「最終的に1校を選ぶ」ことをゴールにしています。

でも、現役エンジニアとして働き、自分の子供のスクール選びにも向き合ってきた父親としてお伝えしたいのは、プログラミングスクールは1つに絞らなくていいということです。

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はじめに

「うちの子、暇さえあればマイクラばかり。このままで大丈夫なのかな」——マインクラフト好きのお子さんを持つ親御さんなら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。

私はWeb・バックエンド系を中心に約20年働いている現役エンジニアで、子を持つ親でもあります。その立場から先に結論を言うと、マイクラへの熱中は「やめさせるべき悪癖」ではなく、プログラミング学習への入口として使える大きな資産です

その入口の役割を担うのが、マイクラの教育向けバージョン「教育版マインクラフト(Minecraft Education)」です。この記事では、教育版マインクラフトで何ができるのか、家庭で始めるには何が必要か、そしてマイクラコースのあるスクールという選択肢まで、順番に解説します。